奈良の本屋さん「ほんの入り口」にて、12/26(木)18時〜対話の入り口第4回『私と社会の、あいだ』を開催します。
イベント開催にあたり、ファシリテーター3人(ほんの入り口店主服部健太郎さん、奈良県立大学講師風間勇助さん、ごとうにんシアター棚田浩章)のプレトークをお届けします。
この3人で不定期で開催しているリアルイベント「対話の入り口」。おかげさまで今回、4回目が開催されることとなりました!
わたし個人としては、最近、自分の中のテーマとして「無防備さを大切にする」というものがあり(NVC=非暴力コミュニケーションを通じての気づきです)、様々な社会問題について、わかったふりも、知らんぷりもせずに、無防備に「わかってなさ加減」をそのまま場に投じていく、そのなかで、自分にできることを見定めていく、とった姿勢でいます。
過剰な攻撃性がSNS等々で氾濫し、疲れてしまうことも多い昨今ですが、自分(の困り事)と社会(の問題)との「あいだ」について、対話できたらと思っています。さまざまな問題についてアクションを起こせている人も、及び腰な人も、違和感を感じている人も、傷つけ合わないかたちで、ゆっくり、じっくり、リラックスして、場を共にできたらと思っています。どうぞよろしくお願いします。
【対話の入り口「私と社会の、あいだ」】
日時 :12月26日(木)18時〜20時
参加費:一般:2,000円、学生:1,500円(要学生証提示)
場所 :ほんの入り口 奈良市船橋町1番地
申し込み・問い合わせ:hon.iriguchi@gmail.com
(件名に「対話の入り口参加希望」と書いた上で、①お名前②連絡先(メールアドレス)をご記入の上メールください)
以下、プレトークの中で風間さんが「素敵な告知文」と言っている服部さんの文章を掲載しました。
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ごとうにんシアターの棚田浩章さん、奈良県立大学の風間勇助先生と一緒に、「対話の入り口」と題してよたび場をひらきます。
昨年8月に対話の入り口を初めて開いたとき、こんなに何度も開き続けることになるとは思ってもみませんでした。オープンから3ヶ月、まだイベント開催もやり始めたばかりで右も左も分からなかった店主でしたが、棚田さん、風間さん、そして参加者の皆さんと一緒に体験した「対話の時間」は忘れ難いものになりました。第二回は「呪いに気づく」、第三回は「演じる」というテーマを掲げて「対話」を試みてまいりましたが、今回は「私と社会の、あいだ」と銘打って、社会運動について考えてゆきたいと思っております。どちらかと言うと、「私」、自分自身に向けて焦点を当てることを意識してきた直近2回の対話でしたが、今回はその視線を自分の周り、あるいは「社会」まで広げられたらと思っております。
きっかけは10月某日、「そろそろ次のイベントに向けて雑談しながら企画を温めてゆきましょうか」とオンライン会議をしたときのこと。お互いの近況を話し合うなかで、話題は間近に迫っていた衆議院選挙のことから「社会問題に対して何らかのアクションをとることの困難さ」、「自らの加害者性への自覚について」など知らず知らず雑談の範疇を超えて思いがけず意義深い話に及び、そのまま日程を調整するところまで一気に話が進みました。その後の、衆議院選挙、アメリカ大統領選、兵庫県知事選、近いところでは韓国の「非常戒厳」の宣布など、「自分の身の回りのことだけじゃなく、何かしないとヤバそう」と感じることが続いております。
とはいえ。とはいえ。自分の身の回りのことで、精一杯ですよ。何だったら、自分の身の回りのことすらできてない。雨が降れば干してきた洗濯物のことを思ってガックリ肩を落とし、遠い国の戦争についての考えようと思って本を仕入れても手に取ってもらえないままぼんやり座っているだけ。そんな、「不安を抱えたままぼんやり座っている店主」みたいな人が、社会問題に対して一歩、行動を起こしてみるきっかけ。そもそも、「社会問題に対して何らかのアクションを取ろう」という思いを抱く機会。そんな時間になったらいいな、と思っております。
年の瀬も押し迫った12月26日、ご一緒に、社会問題について考える入り口を探しにゆきましょう。